高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
「イバンカ基金に57億円」の深層 報道めぐる誤解と予算措置の行方

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一般会計処理か、それとも...

   もっとも、これは「今のところ」である。外務省は、この拠出について来18年度予算要求を一般会計で行っているが、これはあくまで今の予算要求段階だ。実際に、年末までの来年度予算が作られ、その結果を見ないとなんとも言えない。

   筆者の見通しとしては、そのまま外務省の予算要求が認められる可能性よりも、金額は認めるものの形式として一般会計ではなく特別会計で処理される可能性の方が高いのではないかと思っている。

   というのは、このまま一般会計で処理すると、来年の通常国会で、野党が「待ってました」とばかりに質問し、予算の国会審議に支障がでるかもしれないからだ。それにもまして、この程度の予算処理にうってつけの外為特会という特別会計があるからだ。

   外為特会の資産は外貨準備でもあるが、資産規模130兆円で運用収入は2.5兆円程度だ。そのうち57億円を世銀の基金に拠出しても大したことない。外為特会は、国債を原資として財テクしているようなものなので、「血税」とはいえないので、国会審議で足を取られる可能性も少ない。

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