目撃者「避ける時間はなかった」
この公演に参加していた会社員男性(20)は8日、J-CASTニュースの取材に応じ、カメラが落ちたのは自分の席から「3列後ろだった」と振り返る。
メンバーが会場後方のステージで踊っていたことから、この男性はちょうど後ろを向いていた。そのため、カメラが落下した瞬間を目撃したという。
この男性によれば、カメラは上方から急降下した。「(観客は)誰も上を見てなかったので避ける時間はなかった」とも振り返る。会場では大音量で楽曲が流れていたためか、落下音や悲鳴は聞こえなかったという。
その後、落下したカメラは、すぐに会場のスタッフに回収された。コンサートは中断されず、そのまま楽曲の演奏が続いたという。また、男性は事故でけがをした人も目撃したとして、
「スタッフが車イスを持ってきて怪我人を乗せて行きました。その時ケガ人は片足を引きずっていました」
と説明した。そのほか、この男性が撮影した事故現場の写真を見ると、落下の衝撃でパイプ椅子の背もたれが大きくゆがんでいる様子が分かる。