1996年の「戻り高値」を超えた後
ソニーの営業利益が過去最高を更新した20年前の少し前は、どんな状況だったか。1995年4月に一時、1ドル=79円台に突入したが、これをピークに円高は徐々に修正された。95年秋には大型の経済対策も組まれ、日経平均も96年半ばにかけて上昇気流に乗った。日本のGDP(国内総生産)や日本の生産年齢人口がピークをつけた時期でもあり、バブル期に米国をおびやかした日本の企業群がなお輝いていた時代でもある。ただ、金融機関の不良債権問題にほとんど手がつけられておらず、バブルの負の遺産処理をもはや先送りできない局面でもあった。97年以降、金融危機が深刻化し、デフレ経済に入っていった。
兜町かいわいでは最近、再成長への期待度が高い銘柄であるソニー、任天堂、リクルート、ソフトバンクがその頭文字をもじって「SUNRISE」(サンライズ=日の出)とはやされている。高値警戒感は根強いものの、実体経済の先行指標とされる株式市場が21年前の戻り高値を超えた後もさらに上値を追うのか、一つの節目を迎えていると言えそうだ。