ココアを飲むと便秘と便臭が改善効果 食物繊維リグニンの働き 森永が研究

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   森永製菓は2017年11月6日、ココアを飲むと便秘が改善するばかりか、気になる便のニオイのキツさも減るという研究をまとめたと発表した。

   研究結果は、同年11月25~26日に開かれる日本食物繊維学会学術集会で発表される。

  • ココアには快適な「便生活」の効果が?
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2週間ココアを飲み続けると便通の回数が1割増える

   森永製菓の発表資料によると、ココアの便秘効果については、すでにココアに含まれる豊富な食物繊維による便通改善報告などがあるが、臨床試験は少ないのが現状だ。また、ココアによる便臭改善については、機器分析による客観的な報告はほとんどなかった。

   そこで今回、ココアの中で最も多く含まれる不溶性食物繊維の1つ「リグニン」に着目し、便秘傾向のある20~60歳の男女22人を対象に実験した。

   22人を(1)リグニンを15%含むココア飲料を2週間飲むグループ、(2)ココア風味のニセ飲料を2週間飲むグループに分けた。実験開始前と後で、便通の回数と便のニオイの程度を比較した。便のニオイは糞便中のアンモニアの量を特殊な機器を使って計測した。

   その結果、便通回数は、ニセ飲料組はほとんど変化がなかったが、ココア飲料組は約11%増えていた。また、アンモニアの量はニセ飲料組が1グラムの糞便中0.1ミリグラム増えたのに対し、ココア飲料組は0.2ミリグラム減っていた。ニオイのキツさが軽減したわけだ。これらの改善効果はカカオのリグニンの働きによるものだという。

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