カテーテルを使うことも推奨されていない
乳児疝痛の原因以上に専門家から指摘が相次いだのが、ガスを抜くためにカテーテルを使うという点だ。カテーテルとは医療用のチューブのことで、体液の排出や薬剤などの注入、気道の確保などに用いられる。
血管や尿管、消化管、お腹や胸に穴を空けて通すなど使用する部位もさまざまで、腸内のガスを抜くために直腸などにカテーテルを通すことがあるかもしれないが、医師らからは「素人が乳児にカテーテルを使うと腸を傷つけたり、最悪の場合カテーテルが刺さり穴を空けてしまう恐れがある」との指摘が相次いだ。
「カテーテルを使わなければいけないほどガスがたまっているなら、そもそも別の病気の可能性がある」
という意見も見られた。
前述のAAFPやNHS、SSNのウェブサイトでもカテーテルを使うよう推奨する記述はない。共通して見られるのは、腹部をやさしくマッサージする、泣いている赤ちゃんの側に寄り添ったり抱く、の2点だ。
ツイッター上では一般ユーザーと思われるアカウントから、赤ちゃんのガス抜きや便秘解消に小児科で「綿棒浣腸」を教えてもらったという投稿がいくつかあった。乳児疝痛との関係は不明だが、興味を持った人は小児科医に相談すべきだろう。