不眠症の改善やシフトワーカーの健康管理に期待
研究チームリーダーの九州大学の安尾しのぶ准教授らは発表資料の中でこうコメントしている。
「体内時計は今年のノーベル生理学・医学賞の受賞対象です。体内時計が乱れた場合、生活リズムそのものを見直すことが第一ですが、栄養を利用して修正することも選択肢の1つです。私たちの研究により、栄養の面から体内時計の乱れや時差ぼけを改善できることが期待されます。海外旅行時の時差ボケだけでなく、週末に3時間以上朝寝坊するだけで生じる『社会的時差ボケ』の改善や不眠症、シフトワーカーの健康管理、つい夜更かししてしまった際の体内時計の修正など、広い応用範囲が考えられます」