心の病の解決にも役立つ発見
また、モデルマウスに迷路や高い場所にある十字路を歩かせる実験をすると、通常のマウスよりも不安や恐怖心が強くなり、おびえて成績が悪かった。これで、病気になると、心細くなる理由がわかったわけだが、このメカニズムは心の病の解決にもつながることが期待されるという。
研究チームリーダーのシドニア・ファガラサン研究員は発表資料の中でこうコメントしている。
「この研究により、免疫が活性化すると不安や恐怖が増すメカニズムが明らかになりました。精神疾患の中には、免疫の過剰な活性化によって発症する場合があります。今後、精神疾患の発症の予測や予防、治療法の開発へ生かしていきたいと考えています」