「無添くら寿司」を運営するくらコーポレーション(大阪府堺市)が、竹型容器の中に入った「竹姫寿司」の販売を2017年11月3日に開始した。
「インスタ映え」を重視して女性のニーズを喚起したい狙いがあるというが、ツイッター上では批判的に見る向きも少なくない。J-CASTニュース編集部は開発の経緯などを聞いた。
「インスタグラマーくら寿司いくんかな?」
「竹姫寿司」は、直径6cm程度の竹を模した容器にシャリとネタが入っており、和食の小鉢のようだ。味は「いくら」「えびマヨ」「たら白子ジュレポン酢」「ねぎまぐろ」「まぐろユッケ」の計5種類。値段はいずれも100円(税抜)で、持ち帰りは不可。国内401全店舗で販売される。他の寿司と同じように店内では回転寿司としてベルトの上に乗せて販売される。
竹姫寿司は主に「インスタ映え」にこだわる女性のニーズを狙っているという。
発表を受け、ネット上では「普通においしそう」「インスタ映え市場は開拓せねばな」といった好意的な声、理解を示す声もある一方で、
「そもそもインスタグラマーくら寿司いくんかな?」
「写真だけ撮って回転レーンに戻す、みたいな話にならなきゃいいけど」
「全然映えてない カリフォルニアロール撮った方がマシ」
と、批判・懸念の声もある。
「和」のイメージを強調する寿司を開発したら...
J-CASTニュース編集部は11月2日、くらコーポレーションの広報宣伝部の担当者に商品開発の経緯などを聞いた。
「実は開発当初、『インスタ映え』という発想はありませんでした」
と担当者は意外なことから語り始めた。
海外進出を図っている「くら寿司」では、伝統的な寿司だけでなく「和」のイメージを打ち出す新しい寿司を開発し始めていた。
開発過程で、竹を取り入れてはどうかという意見が出て、採用に至った。その際に、容器の可愛らしさなど見栄えが良かったので「もしかしたらインスタ映えするのでは」という意見が出たという。
「こぼれやすいものなども寿司にできますし、軍艦や細巻きなどに続くカテゴリーとして『竹姫寿司』を定着させられれば」
と担当者は語る。
ネット上に批判的な声があることについては、
「お客様に飽きられない、新規性のあるものを提供するため、常識を打ち破っていくことも狙いの一つです。新しいことをやるときには、ネガティブな意見もあることは承知していますし、ご意見を参考に改善しながらやっていければと思います」
と話した。
今後、第2弾の「竹姫寿司」も販売予定だといい、うになどの人気レパートリーをはじめ、アイスクリームの上に小さなたい焼きを乗せた、たい焼きパフェといったデザートも提供する予定だという。