76.9%の視覚障害者が牛乳と他の飲料の区別を望んだ
一般社団法人日本乳容器・機器協会の公式ホームページには、「切欠き」導入の経緯が詳しく記されている。
もともとはE&Cプロジェクト(現在の公益財団法人共用品推進機構)による、1995年4月の視覚障害者を対象とした「飲み物容器に関する不便さ調査」で、牛乳と他の飲料を区別したいとする人が76.9%(対象54人中)という結果が出た。
そこで、業界団体や業界各社、官庁などで作る検討会で協議し、2000年5月以降、試験的に切欠きをつけた容器を流通させた。同年8月から10月に視覚障害者などに再びアンケートをとったところ、概ね、識別を問題なく行えることが明らかになり、2001年9月に農林水産省から本格的に紙パックの牛乳に「切欠き」をつけることを発表。同年12月ごろから切欠きのついた牛乳の陳列がされ始めたという。