黒無地スーツは「悪目立ちせず、無難な色」
就職活動において、黒無地のスーツはどう捉えられているのか。J-CASTニュースは11月1日、NPO法人日本サービスマナー協会(東京都中央区)の森良子講師に話を聞いた。森さんは就職活動におけるスーツについて、
「黒無地のスーツがおかしい、ということはありません。むしろ、『悪目立ちしない』『無難な』スタイルになっていると思います」
と回答。もちろん、従来のリクルートスーツとされてきた暗めのチャコールグレーや濃紺のスーツも就職活動においては問題ないと述べた。おおむね、2003年ごろから黒無地のリクルートスーツが一般的になってきたという。ただ、一般的になっていった理由はわからないとしたうえで、
「これは常識の変化なのかもしれませんね。一般に黒無地のスーツは冠婚葬祭やパーティの際に着用するもので、ビジネスでは好ましくないとされていましたが、次第に許容されてきているのが現状です。人事の方から話を聞いても、黒無地のスーツは8割くらいの学生が着用していますし、黒無地だからといってネガティブなイメージも持っていない人事担当者も多いです。黒無地のスーツに身を包んだ若者を見ると、『ああ、就活をしているんだな』と我々が感じるように、黒無地=就活、というイメージはいま強く根付いているのだと思います」
と述べている。