解熱剤を使わず体力消耗したら意味ない
自宅でのケアは、熱が上がっている最中は、手足が冷たく悪寒があるので、毛布などで体を温める。上がりきって体が熱くなったら、室温を下げ薄着にして体を冷やす。わきの下、首、足の付け根を冷やすと効果的だ。水やお茶、赤ちゃん用イオン飲料などで水分補給も忘れずに。
額に貼る冷却シートは、目を離したすきにはがして口に入れるケースもあるので要注意だ。
解熱剤を処方されても、使うべきタイミングがわからずなかなか使えない人は多いだろう。
山本氏「解熱剤は病気を治す薬ではない。本人が熱のせいで辛い、痛いという雰囲気があれば使うとよい。38度5分以上で使うようにといわれているが、39度でもケロッとしていれば使わなくてよいし、38度4分でも辛そうなら使えばよい」
熱を下げると、ウイルスや細菌と戦えないというイメージもあるが、
山本氏「熱は免疫反応の一つなので体温を上げて戦いやすくなっている部分もあるが、熱のせいで体力が消耗してしまったら元も子もない。それを防ぐために解熱剤を上手に使って」
日沼氏「夕方から夜に熱が上がるので、上がりきった時に解熱剤を使って、元気な間にお風呂に入れたり食事を摂(と)ったり遊んだりして寝かしつけると生活のリズムが整う。それで体力がつき、回復力も強くなる。解熱剤は生活を楽にするために使うとよい」