【すくすく子育て】(Eテレ)2017年10月21日放送
「赤ちゃんの発熱」
子どもが熱を出すと、あわててしまう親は少なくないだろう。特に夜間や休日だと、救急外来に行くべきか、救急車を呼んでもよいものか...などと迷うことも。
番組では、子どもの発熱について、日本外来小児科学会の山本淳理事と東京女子医科大学看護学部の日沼千尋学部長が、様々な疑問に答えた。
発熱初日は診断が難しい場合も
発熱で受診する目安は、月齢によって異なる。
38度以上の熱が出た場合、0~3か月なら、機嫌がよく食欲があっても24時間以内に受診する。特に1か月未満の発熱は緊急度が高い。
4~5か月では、機嫌や食欲に問題がなければ急がなくてもよいが、夜間の発熱なら翌日には受診を。6か月以降は、機嫌、食欲に問題なければ自宅で様子を見てもよい。
月齢が大きくなってもすぐ受診すべき状態は以下の通り。
(1) 食欲がなく、水分がとれない
(2) 下痢、おう吐、せきなど、症状が激しい
(3) 機嫌が悪く、ぐったりする
(4) けいれんがある
(5) 呼吸がおかしい
こうした症状がみられたら急いで受診しよう。
熱が長引くと心配になるが、一般的に発熱すると、2~3日目も夕方には高熱になる場合が多い。早く受診すれば早く熱も下がるが、発熱直後は他の症状がなければ診断が難しいので、特に初日は様子見するとよい。高熱が3日以上続いたり、日が経つにつれどんどん上がったりしたら受診を。