著者の平本さん「とてももったいないなーと感じていました」
同じ思いのユーザーが多かったのか、上記ツイートには「これは笑う」「うん、定番のダサさ」「わかるわー」と共感の声が殺到。11月2日夕までに2万7000以上の「いいね」が付いた。また、小松菜屋HAtaさんは同書について「ワードアートは掴みとして、すごく有用なダメ出し情報と代替案たくさん掲載されてて、デザイナーだけじゃなくてエンジニアやプランナーにも是非」ともツイートしていた。
J-CASTニュースが2日、著者の平本さんに取材したところ、上記の項目を執筆した意図について「これまで多くのノンデザイナーさんが作られたチラシなどを拝見し、文字をぐにゃぐにゃにするなどの過度な装飾は頻繁に見かける表現でした」と振り返った。こうした経験から、
「見る側にもそのお手軽さが知られているため、『簡単に作った』というイメージが付いて回ってしまうのが、とてももったいないなーと感じていました」
という。
改善後の作例は、「巻末でご紹介している無料素材の背景画像に文字を重ねたものですので、一般的な文書ソフトで作成可能だと思います」と比較的容易につくれるそうだ。
一方、NG事例がワードアートで作成されたものとの印象が持たれている点についても聞いてみたが、「あくまで書籍の記載にあるとおり、一般的な文書作成ソフトの話です」とのこと。ツイッターでの反響の大きさには「多くの方に本を知っていただけるきっかけになり、とてもありがたく思っています」としていた。
それでも改めて、ワードアートはどういうシーンで効果的に活用できるか、見解を聞いたところ、こう回答があった。
「これまで使われてきたように、タイトル周りなどに活用できると思います。ただ、デフォルトのスタイルは効果が強めにかかっている場合が多いため、そのまま使うことはオススメしません。例えば文字列をアーチ状にするスタイルであればカーブを緩めにしたり、ドロップシャドウであれば影を薄くするなど、効果のかかり具合を調整することで、より肩の力の抜けたデザインにすることができます」