【おはよう日本 おはようビタミン】(NHK)2017年10月30日放送
旬の果物を丸ごと! 焼きフルーツレシピ
秋は果物収穫の季節。フルーツは生で食べるのが一番と思う人が多いが、実は焼いて食べると甘味が増し、皮まで食べられる。
番組では、あえて焼くことで美味しさと栄養がグンとアップする超簡単レシピを紹介する。
過熱すると水分が蒸発し糖分が凝縮、とろける甘味に
番組の高橋康輔アナが訪れた長野県軽井沢町のリゾートホテルでは、今年から宿泊客向けに旬の果物をホットプレートで焼くサービスを行っている。紅葉の木々が見える屋外のバーベキュー広場で、ナシやリンゴ、ブドウを串に通して、ホットプレートに載せた。アッツアツのフルーツをほおばりながら女性客がこう語った。
女性客「果物は、しっかり焼いた方が意外と美味しいなと思いました」
果物の里、山梨県草笛市でも「焼きフルーツ」をテーマにした料理教室が開かれ、子どもや女性たちでにぎわっている。地元で採れた新鮮な果物、ナシやブドウ、リンゴを載せてピザづくりの真っ最中だ。ピザの下地に果物を乗せ、チーズをまぶしてオーブンで10分間焼くと出来上がりだ。参加者の女性がこう語った。
女性参加者「加熱したことで果物がやわらかくなり、甘味が増してとても美味しくなりました」
果物を焼いて食べると、健康にもメリットがある。焼きフルーツに詳しい女子栄養大学食物栄養学科の青木隆子教授はこう解説した。
青木教授「果物を加熱すると、水分が蒸発して成分が濃縮され、糖度が増強されます。だから甘味が増すのです。また、皮がやわらかくなり食べやすくなります。果物は実より皮にたっぷり栄養が含まれていますから、より栄養を多く摂取できます。動脈硬化を予防したり、腸内環境を整えたりする効果が期待できます」