瓦割り美女・武田梨奈を襲った
  無茶な鍛錬が引き起こす危険な立ちくらみ

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   【名医のTHE太鼓判!】(TBS系)2017年10月30日放送
「筋肉芸能人大集合!鍛えすぎに警告!」

   その美貌からは想像できないような力強いハイキックを繰り出すアクション女優・武田梨奈(26)。テレビCMで15枚の瓦を頭突きで割ってみせた姿が印象に残っている人は多いだろう。

   15年の空手歴を誇り、今も毎日厳しいトレーニングに勤しんでいるが、その鍛錬が体に重大な問題を引き起こしていることが明らかになった。

真面目な人が陥る「オーバートレーニング症候群」

   武田の朝は、空手の師匠である父との道場でのトレーニングから始まる。

「あざは勲章 筋肉痛はお友達」がモットーの武田。壁倒立して頭を床につけ首を左右にひねる、中腰になって太ももの上に父を立たせる、仰向けに寝た自分の腹の上を父が踏み付ける、殴る蹴るの攻撃を黙って受け続ける...など、過酷なトレーニングを1時間続けた。 武田「アクション映画が好きで、演じる側としても痛みを知っておきたい」

   そんな武田だが、現在頻繁に起こる立ちくらみに悩んでいる。急に視界が真っ白になり、気付いたら床に倒れていることがよくあるという。

   立ちくらみを起こしていたのは、多発性の首の椎間板ヘルニアだった。武田は全く自覚していなかったが、整形外科の中村格子氏は「かなり悪いですね。すでに重症です」と厳しく告げる。首をひねる壁倒立に加え、全身の関節をポキポキ鳴らす癖も悪影響を及ぼしていたと考えられる。

   消化器内科の大竹真一郎氏「立ちくらみの患者で、検査に異常がなければ首が原因の人が多い。首が原因の立ちくらみがある人は、ふわふわしたようなめまいや、歩いている最中に後ろに引っ張られるようなめまいもあるのが特徴」

   厳しすぎるトレーニングを見直さなければ、さらなる不調に陥るおそれもある。

   産婦人科の丸田佳奈氏「真面目な人ほどきついと感じるトレーニングをしないと気が済まない傾向にあるが、運動をやりすぎると『オーバートレーニング症候群』が生じる。疲労が十分回復しないまま引き起こされる慢性の疾患で、パフォーマンスの低下だけでなく、倦怠感、睡眠障害などにもつながるので、しっかり休みを取るのが大切」

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