特定外来生物に指定されているアライグマを山林に逃がしたとして、大阪府富田林市に住む女(43)が書類送検された。複数メディアの2017年10月31日の報道によると、女は4匹のアライグマを、国の許可を得ずに飼育した後、逃がした疑い。
特定外来生物被害防止法では、許可なしでの特定外来生物の飼育や、特定飼養等施設の外へ放出することを禁じている。外来生物を逃がした容疑での書類送検は、全国初だという。
北米原産のアライグマは、かわいらしい風貌だが気性が荒く攻撃的なうえ、人間にも感染する病原体を持つ。なかでも「アライグマ回虫」という寄生虫は、その卵がアライグマのふんを介して外界に出て、感染力を持つ。これが人の体内に入ると幼虫が成長しながら体内を移動、眼や中枢神経に達すると脳神経障害の原因になる恐れがあり、注意が必要だ。