神奈川県座間市で9人の遺体が発見された事件をめぐり、インターネット掲示板で事前に死体の処理方法を聞いていたのではないか、そんな説が囁かれ始めた。
事件発覚前に「2ちゃんねる」に立てられていたあるスレッドは、作成のタイミングや内容が座間の事件との一致点があり、容疑者が遺体処理に使った「猫砂」に触れた書き込みもある。その後に立った別のスレッドでは、事件で遺体保存に使われた「クーラーボックス」への言及もみられる。
「事情があって50kgのお肉が手に入った」
「【急募】50kgの肉を今日中に処理する方法」というタイトルのスレッドが「2ちゃんねる」の雑談系の板に立ったのは2017年8月2日。最初の書き込みは「事情があって50kgのお肉が手に入ったんやがどうすればええんやろ ワイはそこまで大食漢ではないし、早めに処理したい」。
座間市のアパートの1室では10月31日までに9人の遺体が発見された。警視庁は同日、この部屋に住む白石隆浩容疑者を死体遺棄容疑で逮捕した。
上記スレッドの流れを追っていくと、座間の事件との関連性を感じさせる記述が見つかる。まず、各メディアが報じた同容疑者の供述内容によると、容疑者が座間のアパートに入居したのは8月22日ごろ。上記スレッドが立った3週間後と、近接している。
スレッドでは具体的に「50キログラム」という数字で肉の量を示している。なお、厚労省の統計によれば、20歳女性の平均体重は51.7キロ(2014年)だ。
容疑者は入居後、10月下旬までに9人を殺害。容疑者は遺体を解体し、頭部と骨をクーラーボックスに遺棄した。ボックス内には「猫砂」(猫のトイレ用に使われる砂)がまかれており、ほかの肉と内臓はゴミとして捨てたという。
上記スレッドでは、処理方法としてあまり聞き慣れない「猫砂」を紹介するものがあった。また、立てたユーザーは「素人でも解体できるかな?血抜きはもうしてあるんやけど」「んー分かった 解体してちょっとずつ溶かします」と、「解体」に自ら触れていた。