ソーシャル・ネットワーキング・サービス「GREE」が2017年10月30日、配信中のソーシャルゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!」のコンテンツ更新終了の告知をした。
「アイマス」といえばアイドル育成ゲームとして国内トップブランドであり、莫大な数のファン(プロデューサー)を抱えているためか、「ファンの悲しみはどれほどか」「運営は責任を取れ!」などと、このゲームをよく知らない「外野」からは激怒する声も聞こえてくる。しかし、当のゲームファンは冷静に受け止めている。この温度差は何なのだろうか。
「プロデューサーの皆様には深くお詫びを申し上げます」
グリーは「アイドルマスター ミリオンライブ!」のゲーム上にこんな告知を出した。11月中旬のゲーム内イベントを最後に、コンテンツの更新を終了する。サービス自体の終了時期は決まっていない。
「プロデューサーの皆様には深くお詫びを申し上げますと共に、これまでの長きにわたるご支援、ご愛顧に心より感謝し、厚く御礼申し上げます」
と謝罪した。同ゲームは13年2月に携帯電話版とスマホ版がリリースされ、プロデューサーたちはこれまで約4年半、好きなアイドルキャラを育て楽しんできた。また、ゲーム内に登場するキャラクターを担当した声優による多数のCD発売や、日本武道館、さいたまスーパーアリーナといった大会場でのコンサートを開催している。
これに怒りを滲ませたのがタレントの伊集院光さんだ。「アイマス」のゲームは遊んだことが無いためよく分からない、としたうえで、突然の終了宣言について、
「ずっとやってる人って自分の中でどういう決着をつけるんだろう?」
そして絶対に「す~ん」となっているとファンを心配した。
「『アイドル育てよう』みたいなゲームだとかさ、SFじゃないじゃん。そうすると、『終わりです』ってなった時に、どうするんだろうね。運営が責任とる?」
と疑問を投げかけた。これは10月30日放送のTBSラジオ「伊集院光 深夜の馬鹿力」での発言だ。伊集院さんの語った事は、こうしたソーシャルゲームが終了する時に決まって起こる事案であり、間違った発言ではないのだが、ネット上では、
「伊集院はアイマスが4コンテンツに分かれてることも、ミリシタという後継アプリがあることも知らないでこれ言ってるだろw」
などと所詮は「外野」のたわごとだとして一部で失笑の反応が起こった。もちろん更新終了を悲しんでいる人はいるのだが、ファンから「グリマス」と呼ばれているこのゲームは、ちょっと特殊な位置にあるのだ。