過去には韓国との「ゆかり」に言及
それでも、韓国側には天皇陛下の訪韓に対する期待感は根強い。その根拠のひとつが、天皇陛下が2001年12月の天皇誕生日を前に開かれた記者会見で、
「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」
と、「ゆかり」という言葉で天皇家のルーツに言及したことだ。天皇陛下がビデオメッセージを公表した16年8月には、韓国メディアで
「彼(天皇陛下)は、その(李明博大統領の発言の)後も『皇后と一緒に韓国を訪問したい』という意思を表明した」(東亜日報)
といった声が相次いだ。
天皇陛下の退位に向けたスケジュールが現実味を帯びてきたことで、韓国側で改めて関心が高まる可能性もありそうだ。