「抱き枕」を使って横向きに寝るのがベスト
石橋さんの睡眠の質の悪さは寝相にあることがわかった。自宅の寝室に取り付けたカメラには、仰向けに寝てゴーゴーいびきをかく姿が映っている。寝ている最中はほとんど動かず、寝返りもうたない。石橋さんは、朝起きると頭や肩が痛いという。
遠藤教授「睡眠時無呼吸症候群になっている可能性があります。実は、仰向けに寝るのはあまり健康によくないのです。寝相が悪くなります。顎が落ちて、気道を閉塞し、無呼吸になりやすいのです。頭痛は、無呼吸による症状の可能性があります。無呼吸症候群が重症化すると、脳梗塞や動脈硬化、心筋梗塞などを引き起こす原因になります」
人間はもともと自然な立ち姿が最もカラダに負担がかからない姿勢だと遠藤教授はいう。その立ち姿のまま横にした形が理想的な睡眠時の姿勢だ。仰向けに寝ると、枕の高さがある分、顎が下がり、気道を圧迫する姿勢になりやすい。つまり、枕の高さを適正に保ち、横向きに寝ると、ちょうど自然な立ち姿の状態で眠る理想形に近くなるわけだ。
遠藤教授「石橋さんの対処法としては、抱き枕を使うことで仰向けの時間を減らして、横向きの時間を長くすることをオススメします」