仰向けは危険!正しい睡眠法は横向き
睡眠不足ががん・認知症・心臓病に 

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朝日をしっかり浴びると、夜に睡眠ホルモンが分泌

   田中さんの睡眠の仕方に問題点があることわかった。自宅でパソコン作業をする仕事の田中さんは、昼ごろまでほとんど外に出ない。朝日を浴びないのだ。

遠藤教授「午前10時までに日光をあびると、夜にメラトニンという睡眠を促すホルモンがしっかり分泌されます。窓から差し込む朝日でも効果がありますから、カーテンをあけましょう。メラトニンはバナナや大豆食品、乳製品にも含まれていますよ」

   一方、加藤さんの睡眠の質が悪い原因は、カラスの行水のようにパパッと短時間で出てしまう入浴時間の短さにあった。入浴は眠りに大切だ。眠る1時間前に38~40度のぬるめの湯に10分以上かけてゆっくり入るのがいいと遠藤教授はアドバイスした。

遠藤教授「冒頭のクイズでも指摘しましたが、カラダは体温が下がり始めた時に眠気が訪れます。そのためには寝る1時間前がいいタイミングです」

   また、加藤さんは夕方によく昼寝をし、夜寝る前に酒を飲み、布団の中でスマホを見ていた。睡眠に悪いことだらけだ。

遠藤教授「午後3時以降の昼寝は、夜間の睡眠の妨げになります。15分程度の仮眠がいいです。睡眠のさまたげになるのはアルコール。寝酒をした日としてない日を比較。アルコールは寝つきがよくなる半面、眠りが浅くなり、睡眠の質が大幅にさがります。眠る直前のスマホは絶対にいけません。ブルーライトが睡眠を促すホルモンのメラトニンを抑制するばかりか、スマホで気持ちが高ぶると、覚醒するホルモンのドーパミンを分泌させてしまいます」

   ところで、睡眠が足りてない時は休日にたっぷり眠るのはいいことだろうか。遠藤教授「とてもよいことです」と断りながらこう語った。

遠藤教授は「かといって、日曜日に昼過ぎまで眠ると、その夜眠れなくなります。日曜日こそ朝早く起きて、運動などでカラダを動かし、その晩に早く眠るのがいい方法です」
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