安物カラーコンタクトで失明者が続出 処方箋なしの着用が危険、米学会が警告

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   オシャレ用カラコン(カラーコンタクトレンズ)が若い人の間で人気を集めているが、医師の処方もなく通販などで簡単に手に入るため、目のトラブルの問題が広がっている。

   米国眼科学会は2017年10月、仮装のためにカラコンをつける若者が急増するハロウィンを前に、処方せんなしで使用すると失明や目の感染症など重大な障害を招く危険があると警告した。同学会機関誌「American Academy of Ophthalmology」(電子版)の2017年10月11日号に、カラコンを購入する際は、必ず医師の処方せんに基づき、政府機関の認可を受けた製品を販売する業者から購入するよう注意喚起した。

  • ハロウィンの仮装のカラーコンタクト(「American Academy of Ophthalmology」のプレスリリースより)
    ハロウィンの仮装のカラーコンタクト(「American Academy of Ophthalmology」のプレスリリースより)
  • ハロウィンの仮装のカラーコンタクト(「American Academy of Ophthalmology」のプレスリリースより)

カラコンを数時間着用しただけで角膜移植が必要に

   同誌のプレスリリースによると、専門医の処方を受けずにカラコンを着用したため、痛みや失明を合併し眼科医を受診する患者は後を絶たない。具体例として3人のケースを紹介している。

(1)ジュリアン(17歳):処方せんなしでカラコンを着用し、片目を失明。手術を10回行なったが、ついに回復できなかった。
(2)ローラ(20歳):カラコンを10時間着用しただけだが、永久的な損傷が残り、視力が低下した。
(3)ロビン(14歳):カラコンを数時間着用しただけだが、角膜移植が必要なほどの大きな損傷を受けた。

   米国では処方せんなしのコンタクトレンズ販売は違法だが、事実上、美容院、ファッション店、ネット通販で購入できる。「ワンサイズフィット」(フリーサイズ)や「処方せん不要」などの誤った広告が横行し、こうしたレンズを購入して着用すると、目に深刻なダメージを与えるおそれがある。そこで、同学会では「コンタクトレンズは医療器具。あなたの視力にまったく問題がない場合でも、買う時は必ず眼科専門医の検査を受け、処方せんをもらわなければならない」と呼びかけている。カラコンで起こる目の重大な損傷は以下の4種類あるという。

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