「イクメン」飛石連休・藤井、男性トイレに「おむつ交換台」がない 不便さ訴え共感集まる

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都庁だけでなく、駅や商業施設では...

   展望台は都庁45階にあるが、藤井さんは「ベビーベッドは44階女性トイレ内にあります」と誘導する貼り紙もあったとしてその画像もアップしている。

   東京都の庁舎管理課担当者は、J-CASTニュースの30日の取材に、「男性トイレへのおむつ台は、現在のところ設置する予定はありません」と話す。ただ、現在の新宿の都庁舎には1991年に移転し、25年以上経ったため、都では庁舎改修プロジェクトを進めている。「男性トイレにおむつ台を設置してほしいという要望は特に頂いていませんが、今後改修の過程で考える可能性はあるかもしれません」とした。

   都庁に限らず他の施設では、男性トイレにおむつ台は設置されているか。親子連れの利用機会も多い駅について、東京メトロ(東京都台東区)に聞いたところ、広報担当者は「すべてではありませんが、男女トイレともおむつ交換台が設置されている駅はあります。男性トイレに設置されていなくても、多機能トイレにおむつ台が付いていますので、そちらを利用していただければ」と話した。

   大手商業施設を全国展開するイオンモール(千葉市)にも聞いたところ、「男女トイレともおむつ交換台を設置している店舗はあります。要望をいただくこともあるほか、社会的ニーズの高まりも感じており、リニューアル時には利便性向上のために設置するケースが多いです」と積極的だ。たとえば、イオンモール多摩平の森(東京都日野市)では、おむつ交換などができる「赤ちゃんルーム」を設置しているフロアと、男性トイレにおむつ交換台を設置しているフロアとがあり、男親もどのフロアであっても乳児のおむつ交換ができる設備を整えている。ただ、担当者は「男性トイレにおむつ台を付けるスペースが確保しづらい店舗もあります」とも明かしていた。

   NPO法人・日本トイレ研究所の加藤篤代表は、J-CASTニュースの取材に「トイレに選択肢を増やすという点で、男性トイレにおむつ台を備えるのは好ましいと思います」と話す。

「多目的トイレがあれば十分というわけにはいきません。誰でも利用できるため、本当に必要な人が利用できなくなる場合もあります。また、近年のトイレは『機能分散』という方向性にあります。混雑を防ぐため、目的に最もあったトイレを用意し、利用できるほうが望ましい。男性の育児参加という点でも、各施設で男性トイレのおむつ交換台へのニーズが高まる可能性はあるでしょう」
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