かわいい小型犬でも「噛む力」強い 韓流スターのペットが死亡事故起こす

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国内でも犬に噛まれて感染症、死亡例がある

   犬に噛まれて感染症になる――頭に浮かぶ病名のひとつは「狂犬病」だろうか。感染すると強い不安感、一時的な錯乱、水を見たり冷たい風に吹かれたりするだけでけいれんするといった特徴的な症状が現れ、高熱や麻痺、全身けいれんが起きて呼吸障害、死に至る。日本国内では過去50年間、発症例はない。ただし、海外の狂犬病流行国で犬に噛まれ帰国後に発症した事例は、2006年に2例と比較的最近見られる。

   ほかにもパスツレラ症、Q熱、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症などが、これまで日本国内で確認されている。いずれも犬や猫が病原体を持っている。

   パスツレラ症は、犬に噛まれてパスツレラ菌が体内に入り、傷口が赤くはれて熱や激しい痛みを伴って「蜂窩織炎」になる。カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症は発熱や腹痛、吐き気を伴い、重症になると敗血症や髄膜炎を引き起こす。2002年以降、国内で14例あり、うち6例が犬に噛まれたことによるものだ。さらに1人が亡くなっている。

   厚生労働省によると、犬に噛まれた事故の保健所への報告は年間約6000件ある。報告されていない件数を含めるとさらに多いことが予想されるので、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症にかかるのは「極めてまれ」としている。それでも重症化する可能性はあり、油断は禁物だ。

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