【あさちゃん】(TBS系)2017年10月25日放送
注意『片側肩こり』は大病のサイン!
肩こりは腰痛と並ぶ日本人の国民病だが、たかが肩こりと軽くみると命に関わる大病が隠れている危険があるという。
左側だけ、右側だけといった「片側肩こり」になってはいないだろうか。それ、心筋梗塞などの恐ろしい病気が潜んでいる可能性が高い。
脳が内臓の異常を「肩の痛み」と錯覚する
番組では冒頭、都内に住む80歳の男性・大関養太郎さんのケースを紹介した。大関さんは2年前、右肩が痛くなった。
大関さん「嫌な感じの痛みというか、コリでした。マッサージをしても貼り薬を使っても全く治らない。その1年後、突然右のわき腹に激痛が走りました。七転八倒の痛みでしたよ」
病院に行くと、医師から「胆のう炎」と告げられた。胆石がだいぶたまり、石が胆管をふさいで胆のうが腫れあがり、炎症を起こしていた。右肩の痛みは胆のう炎のサインだった。それにしても、最初、胆のうの異常がわき腹の痛みとして現れず、なぜ右肩の痛みとして現れるのか。大関さんを診察した秋津病院の秋津壽男院長はこう説明した。
秋津院長「カラダ中に神経が張り巡らされ、脳につながっています。内臓のどこかに異常があると、痛みは神経回路を経て脳に伝わります。胆のうはカラダの右側にあるので、異変の信号は右肩につながる神経と同じ経路を通り、脳に伝わります。このため、脳が右肩に問題があると錯覚してしまうのです」
胆のうから来た痛みの信号を右肩から来たと脳が思い込むため、いくら右肩をマッサージしても効果がないわけだ。このような脳の錯覚による痛みの勘違いを「放散痛」と呼ぶそうだ。
秋津院長「片方だけ肩が痛い人には、内臓の病気が隠れている可能性が高いのです。右肩の場合は、右の肺、胆のう、肝臓、そして右の腎臓の病気を疑うことが大切です」
大関さん「手術で結石を取り除きました。もっと早く片側だけの肩の痛みが、内臓からくることを知っていたら、あんなにひどい痛みを経験しないですんだでしょう」