将棋の公式戦29連勝の新記録を打ち立てた藤井聡太四段(15、中学3年)が、高校へ進学する意向を固めた。進学せず将棋に専念するかどうか、その決断に注目が集まっていた。
2017年10月25日、日本将棋連盟が発表した。ツイッターなどでは、応援したり残念がったりする声があがった。
「中3に見えないし」
藤井四段は現在、中高一貫校の名古屋大学教育学部付属中に通っており、同付属高へ進学することを決めた。25日、将棋連盟経由で
「全てのことをプラスにする気持ちで、これからも進んでいきたいです」
とのコメントも発表した。これまで、進学するか、将棋に専念するか、検討を進めていた。
連盟発表が各メディアに報道されると、ツイッターでは
「(進学は)人生にとってプラスになるものと信じます」
「両立大変やろけど、頑張って!普通の『高校生』も味わって欲しい」
「本人が決めたことなんだから周りは応援してあげようよ」
と応援する声が相次いで寄せられた。中には、
「日本の高校は天才には向かない」
「高校進学しても身に着けられない、特殊な能力があるのに(略)」
と不満げな反応もあった。
また、進学の是非とは別に
「高校進学へ?!って...中3に見えないし」
「驚いたことは(略)彼が中学生だったと知ったこと」
と、まだ中学生だったことを知って驚くツイートもあった。
ひふみんも応援
このニュースには、6月に棋士引退が決まった「ひふみん」こと加藤一二三九段(77)もツイッターで反応。日本郵便の年賀状CMへの出演が決まったことを受け、
「ひふみん初となる全国CM出演の大事なお知らせをしようという朝」に藤井四段の高校進学決意のニュースを知って、「ふたたび運命がシンクロしているような絶妙なタイミングに嬉しくなったひふみんです」と喜んだ。
加藤九段は16年12月、藤井四段の記念すべきデビュー戦で対戦して敗れた。自身は17年6月の敗戦で引退。「デビューと引退」が相まって、藤井四段だけでなく、加藤九段への注目も高まり、マスコミ露出が急増した経緯がある。ツイートの最後は、
「聡太さん応援しています」
と結んでいた。