危機対応業務をめぐる融資で不正行為が相次いでいた政府系金融機関の商工組合中央金庫(商工中金)の安達健祐社長が、2017年10月25日の記者会見で、「適切な時期に社長の職を退くことといたします」と述べ、後任のめどがついた段階で辞任する意向を示した。
商工中金は16年11月22日、同金庫の鹿児島支店で書類を書き換える不適切な手続きが明らかになったと発表。調査を進める中で支店・出張所などを含めた100営業店中97営業店で不正があったことが明らかになり、経済産業省などからこれまでに2回にわたって行政処分を受けている。