いしだ壱成「顔面麻痺」は帯状疱疹 水ぼうそうウイルスが目覚めて発症

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   俳優のいしだ壱成さん(42)がテレビ番組で、自身の離婚を明かした。すると放送を見ていた視聴者から、ツイッターにこんな投稿が寄せられた。「顔面麻痺じゃないか」。

   いしださんは2017年10月21日、ブログで「帯状疱疹から来る顔面麻痺、という医師の診断でした」と明かした。

  • いしだ壱成さん公式サイトより
    いしだ壱成さん公式サイトより
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疱疹が耳介の内側に出ると顔面神経麻痺

   いしださんが離婚を告白したのは、10月19日の「良かれと思って!」(フジテレビ系)。番組を見ると、話の内容が聞き取りにくいわけではないが、まばたきをするときは右目だけで不自然な表情だった。また正面から撮られていた際の口元を見ると、左側だけが開き切っていなかった。

   10月21日のブログで、いしださんは約2週間前に帯状疱疹を発症、1週間通院して「今は完治しました」と報告した。

   帯状疱疹の原因は「水ぼうそう」(水痘)ウイルスだ。水ぼうそうは通常、10歳以下の子どもがかかりやすい。ただ一度発症して収まっても、ウイルスは神経の中に潜む。体の抵抗力が弱ると、帯状疱疹として現れるのだ。いしださんが離婚したのは8月。その後、しばらくは父の石田純一さんにも黙っていた。離婚にかかわる様々な葛藤やストレスから、病気になったのだろうか。

   帯状疱疹は文字通り、神経に沿って皮膚に帯状の赤い湿疹や水ぶくれが出る。激しい痛みを伴うのも、特徴とされる。

   NTT東日本関東病院ペインクリニック科のウェブサイトに、詳しい症状が書かれている。帯状疱疹は頭から顔、首、胸、腰と全身どこに現れても不思議はない。

   このうち、「疱疹が耳介内側に生じたときには、顔がまがる(顔面神経麻痺)、耳が聞えない、耳鳴りがする(内耳神経障害)などの障害がおこり」と書かれている。「ラムゼーハント症候群」と呼ばれる症状だ。

   治療が遅れると後遺症として麻痺が残る恐れがあり、決して放置してはいけない病気だ。

頭の左側にできもの、視界が遮られ顔は腫れあがる

   いしださんはブログに、1週間ほどの通院で完治したと書いた。具体的な治療内容には触れていない。国立感染症研究所によると、治療の基本はステロイドと抗ウイルス薬の投与で、場合によっては手術もある。既に舞台に復帰したとあるので、投薬で治ったとみられる。

   現在40代後半の記者も7年前、帯状疱疹で1週間入院した経験がある。初めは頭の左側にグチュグチュとしたイヤな感覚のできものが出来たと思っていた。1~2日後には体がだるくなり、ほぼ同時に目に違和感が出て業務中に視界がぼやけるようになった。その日の夜には左目を薄く白い膜状のものが覆い、ほとんど見えなくなった。帰宅すると家族が驚いた。本人は鏡を見ておらず気づかなかったが、顔の左側が赤く腫れあがっていたのだ。

   翌朝に病院の皮膚科と眼科を受診し、帯状疱疹と診断され、そのまま入院となった。放置すると命にかかわると医師にきつく言われたのだ。治療は朝昼夜と1日3回、決まった時間の点滴のみで、食事や入浴の制限はなかった。幸い痛みはほとんどなかった。

   予定通り1週間後に退院し、その後の再発はない。だが「たいしたことはないだろう」と甘く見て、処置があと数日遅れていたらと思うと今でもヒヤリとする。

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