麺をすする不快な音をカモフラージュ 日清が心地よい音楽を流すフォーク開発

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   ソバを勢いよくすするのは江戸の昔から日本の文化だが、最近、若い人や訪日外国人の間で、ソバやラーメンをすする音を不快に思う人が増えている。「ヌードル・ハラスメント」(ヌーハラ)という言葉が生まれているほどだ。

   そこで、日清食品は麺のすすり音をカモフラージュする機能を搭載したフォークを開発、2017年10月23日からクラウドファンディングによる予約販売受付を開始した。

  • 「音彦」(日清食品の発表資料より)
    「音彦」(日清食品の発表資料より)
  • 「音彦」(日清食品の発表資料より)

訪日外国人が嫌う「ヌードル・ハラスメント」

   同社の発表資料によると、このフォークは「音彦」(OTOHIKO)。見た目は普通のフォークだが、柄の部分に集音マイクがあり、麺をすする音を感知すると、近距離無線通信を通じてスマートフォンに送信。スマホにインストールされた専用アプリから心地よい音楽が流れ出し、麺のすすり音をカモフラージュする仕組みだ。不快音に心地よい別の音をかぶせることで快適な時間・空間を作り出すTOTOのトイレ「音姫」(おとひめ)に着想を得た。

   サウンドディレクターは、自然音から楽曲を作るのが得意で、「森の木琴」「シンフロ」「湯~園地」などの作品で知られる音楽作家・清川進也さんが担当。本体に防水機能はなく、フォークで麺を食べた後は、フォーク部分のみ洗浄する。

   「音彦」はクラウドファンディングの予約受付により販売する方式で、2017年12月15日までに5000個に達した場合だけ販売する。希望小売価格は1万4800円(税込)。申し込みは「PRODUCT X(プロダクト・ペケ)」へ。

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