大谷超えた?DeNA・ウィーランドはセの「二刀流」!「野手顔負け」選球眼にネット騒然

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   プロ野球・横浜DeNAのウィーランド投手(27)が、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦に先発投手で出場し、ツイッターやネット掲示板などで絶賛の声を浴びている。それも、投手としてではない。打者として、だ。

   ウィーランドはこの日、出塁率10割と大車輪の活躍を見せた。広島のエース・薮田和樹投手がフルカウントで投じた低めいっぱいの直球を平然と見送る姿に、「ウィーランド選球眼良すぎね?」と驚きの声がネットで続出。ネット掲示板では、「ウィーランドさん、息を吐くようにヒットを打つ」とのスレッドが立った。

  • DeNAのラミレス監督(写真は、2015年11月撮影)
    DeNAのラミレス監督(写真は、2015年11月撮影)
  • DeNAのラミレス監督(写真は、2015年11月撮影)

「投手のそれじゃないでしょ」

   セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは2017年10月23日、マツダスタジアムで第4戦が行われ、3位のDeNAが4-3で1位・広島との接戦をモノにした。対戦成績はこれで、DeNAの3勝2敗(広島のアドバンテージ含む)となる。DeNAが19年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけた。

   DeNAは4-3で迎えた6回ウラ、中継ぎの三上朋也投手とエスコバー投手が無死満塁のピンチを無失点リレーで切り抜け、先発要員の今永昇太投手がプロ初の中継ぎ登板で7、8回ウラを無失点に抑えた。ラミレス監督の采配がずばり的中、評論家やメディアから称賛の声を浴びた。

   しかし、6回まで試合の流れを支配したのは、DeNAの先発・ウィーランドだった。1回ウラに丸佳浩選手の2ランを浴び、新井貴浩選手にもタイムリーを許して3点を献上したものの、2回から別人のように立ち直り、4回までピシャリと3者凡退に抑え、5回1/3を5安打3失点にまとめて勝ち星を挙げた。

   一方の打撃面でも、1安打2四球と野手顔負けの活躍を見せる。5回表の第2打席では、広島・薮田に3球連続の変化球で1ボール2ストライクと追い込まれるが、低めの球を3球連続で見送って四球で出塁。ツイッターでは、フルカウントから低めいっぱいの直球を平然と見極める姿に

「ウィーランド選球眼良すぎね?」
「ウィーランドの選球眼投手のそれじゃないでしょ」
「ウィーランドなんやこいつ、化け物かよw 低めへの選球眼が半端ない」
「ウィーランド選球眼いいなwほんと二刀流だわ」
「パリーグ二刀流 大谷翔平 セリーグ二刀流 ウィーランド←new!!」

との声が続出した。

ウィーランド「薮田はセットポジションになるとやや不安定になる」

   ウィーランドが野手としても優れていることに目をつけたラミレス監督は、シーズン序盤からその構えを評価し、2017年4月14日の試合で8番・投手で初起用した。

   期待に応えたウィーランドはシーズンを通し、10勝2敗、防御率2.98と活躍。打撃面でも48打数11安打3本塁打12打点、打率.229をマーク。OPS(出塁率と長打率とを足し合わせた指標).739は、セ・リーグ・打撃個人成績のランキングと照らし合わせると、22位につける数字だ。巨人の阿部慎之介選手(.718)や広島の菊池涼介選手(.716)、巨人の小林誠司選手(.542)のそれを上回る。ちなみに「二刀流」の大谷翔平選手は、202打数で8本塁打。単純計算すると、ウィーランドは16打数当たり1本塁打に対し、大谷は25打数となり、ウィーランドの方が効率よく本塁打を打っていることになる。

   スポニチアネックスの10月24日付記事によると、「ミーティングで野手以上に警戒する打者と言われた」と広島の先発・薮田。一方、ウィーランドは

「薮田はセットポジションになるとやや不安定になる。塁に出たかった。相手は警戒しているので、よく見ていこうと思った」

と、まるで野手のようなコメントを残していたという。

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