ウィーランド「薮田はセットポジションになるとやや不安定になる」
ウィーランドが野手としても優れていることに目をつけたラミレス監督は、シーズン序盤からその構えを評価し、2017年4月14日の試合で8番・投手で初起用した。
期待に応えたウィーランドはシーズンを通し、10勝2敗、防御率2.98と活躍。打撃面でも48打数11安打3本塁打12打点、打率.229をマーク。OPS(出塁率と長打率とを足し合わせた指標).739は、セ・リーグ・打撃個人成績のランキングと照らし合わせると、22位につける数字だ。巨人の阿部慎之介選手(.718)や広島の菊池涼介選手(.716)、巨人の小林誠司選手(.542)のそれを上回る。ちなみに「二刀流」の大谷翔平選手は、202打数で8本塁打。単純計算すると、ウィーランドは16打数当たり1本塁打に対し、大谷は25打数となり、ウィーランドの方が効率よく本塁打を打っていることになる。
スポニチアネックスの10月24日付記事によると、「ミーティングで野手以上に警戒する打者と言われた」と広島の先発・薮田。一方、ウィーランドは
「薮田はセットポジションになるとやや不安定になる。塁に出たかった。相手は警戒しているので、よく見ていこうと思った」
と、まるで野手のようなコメントを残していたという。