サッカー元日本代表GK川口能活(よしかつ)が、キーパーを務めるには「『M』じゃないと無理ですよね」と笑った。Jリーグ公式YouTubeチャンネルのインタビュー動画の中で語っている。
得点を決める前線の選手に比べて、脚光を浴びづらいGK。長く代表のゴールマウスに立ち続け、42歳の今なお現役を続ける川口が、そのポジションにありがちなことを明かしている。
「言い方は悪いですけど...」
動画はJ3・SC相模原でプレーする川口と、お笑い芸人で大のサッカーファンの平畠啓史が対談する形式で、2017年10月17日に公開された。寡黙なイメージを持たれがちな川口だが、「話していくうちにだんだんエンジンがかかってくる」というように、徐々に会話はフランクに。
「GKって変わり者が多いってよく言いません?」と聞かれた川口は「あ~、よく言われますね、それは」と相槌を打ち、「言い方は悪いですけど...Mの人が多いと思います、キーパーは」とぶっちゃけた。
「練習がそうじゃないですか。何本もシュートを打たれて、ぜえぜえ言いながら、でもまたシュートを受けるし、受けたい。ボールを受けたい。その時点でMですよ」
高校卒業後にJリーグ入りし、プロ24年目となる川口。「僕も若い頃は、キーパーは変わってるやつが多いと言われてちょっと嫌だったんですけど、いろんなGKを見てきて、自分も年齢を重ねていくうちに、やっぱり変かなって思いますよ」と笑った。
一方で「あれだけしんどい練習をしたのに、今日の試合は何もなかった、お疲れ様でした、っていうこともあるでしょう」と聞かれ、「ハハハ、よくあります」と頷いた。逆に「自分のミスで0対1で負けたらボロカスに言われる」との問いかけにも「そういったこともありますね」と苦笑い。そして
「Mじゃないと無理ですよね」
と、再度GKの「適性」を冗談めかして繰り返した。