お笑い芸人のビートたけしさん(70)が「唯一負けたと感じた天才芸人」として、お笑い芸人の明石家さんまさん(62)の名前を挙げたことについて、さんまさんは「めっそうもない」と謙遜した。
たけしさんは、さんまさんについて、「面白いというレベルじゃない、こいつには絶対敵わないと思った」などと語っていた。
「たけしさんの嘘」
2017年10月18日放送のバラエティ番組「1番だけが知っている」(TBS系)に出演したたけしさんは、さんまさんのアドリブと切り返しのすごさについて賛辞を送った。「テレビの時代では1番すごかったというか、ショックだった」という。
ふたりが共演したコント番組「俺たちひょうきん族」(フジテレビ系、1981-1989年)では、さんまさんが「相手のミスも自分のミスも全部笑いに変えていく」ことから、たけしさんは初めてツッコミに回ろうと思ったという。実際当時の番組で、たけしさんが
「俺がなんでお前のツッコミに回んなきゃいけねぇんだ、コノヤロー」
とツッコミを入れるシーンも放送された。
さんまさんはたけしさんのこの発言について21日のラジオ「MBSヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)で言及し、
「これはたけしさんの本当の言葉じゃなく、気を遣って。戦友への優しさの言葉やと思うねんけど」
とコメントした。
「こいつには敵わねぇ」と言えるのはたけしさんが「大人」だからであり、
「俺はもう、たけしさんの背中しかまだ見えてないからね。勝ててるわけがないですよ。俺はもう全敗してる、たけしさんには」
と恐縮した。そして「同じ戦場で戦った戦友の優しさの言葉で、決して真に受けないで」と呼びかけ、「私はまだ、たけしさんの背中を見て生きている人間ですから」と、今でも追いかける存在であると明かした。「言っていただいてありがたい」と感謝するも、「めっそうもない」「まだまだ」と謙遜し、「たけしさんの嘘やな」と語った。
たけしさんの褒め言葉を謙虚に受け止めるさんまさんに対し、他の出演者から感心する声があがると、「今の俺、かっこよかったよな?」と見事な切り返しをみせて話を締めくくった。