樽床氏は「まるで『政界風見鶏』」?
樽床氏は1993年の衆院選で小池氏とともに日本新党公認で当選した。その後、いくつかの党を渡り歩き、98年から旧民主党に長く在籍。2010年には代表選に立候補し、野田佳彦政権時代には閣僚経験もある。だが12、14年の衆院選には落選。16年3月に民進党に改称されると、約1か月後に離党し、以来無所属で活動してきた。
「まるで『政界風見鶏』」。産経WESTは9月27日付記事で、樽床氏をそう評した関係者談を紹介。樽床氏は衆院選について「無所属を前提にやってきたが、急に状況が騒がしくなった」と直前に結党された希望の党を意識する発言をしたという。さらに10月2日には自身のウェブサイト記事で、「国家・国民のために切磋琢磨する政治の姿が必要だと思います。国民本位の政治であり、最近流行りの表現を使えば『国民ファースト』です」と希望の党に同調するような発言があった。
こうした経歴の持ち主で、希望の党への貢献度は一段劣る樽床氏が、若狭・細野両氏らを押しのけて代表代行指名を受けた。「お友達」政治を批判してきた小池氏による人事に、ツイッター上では
「出た!お友達しがらみ人事」
「安倍政権を『お友達内閣』と批判の小池が投票前日に『お友達人事』」
「過剰な高待遇で事実上当選が約束されてる。理由は小池さんと親しいお友達というだけ」
「自分のイメージを守ろうという事なんだろうな。『負けの顔』を樽床に押し付けて」
「若狭勝と細野豪志を使い捨てにして、代表代行に樽床伸二を指名」
といった声が続出した。