日経平均が連騰する中 注目の的になった業種はコレ

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経営をとりまく環境自体に追い風

   少し前の発表だが、8月に出されたリクルートHDの4~6月期連結決算の業績も快調だ。売上高が19.6%増の5243億円、営業利益は12.6%増の563億円、純利益は15.6%増の402億円と堂々たる増収増益。業績アップに貢献したのは、前期に買収したオランダの人材派遣会社「USGピープル」の業績が加わったこともあるが、「国内人材募集分野」が4.2%の増収となったことも支えている。リクルートHDは「国内の労働市場は逼迫した情勢にあり、求人広告掲載件数の増加が続いている」と指摘したうえで、自社事業について「正社員、パート・アルバイト分野とともに成長が継続している」としている。

   一方、パーソルHDの4~6月期連結決算は、売上高が17.8%増の1618億円だが、営業利益は1.5%減の91億円、純利益は12.6%減の54億円と減益だった。ただ、内訳を見ると本業である「派遣・BPO(業務の外部委託)セグメント」は好調で、売上高は10.4%増の1173億円、営業利益は15.3%増の59億円。転職サイト「DODA」で求人広告の掲載件数が増えていることなどが寄与した。2億6100万円の営業赤字だった「海外セグメント」や、一時的な費用がかさんだ「ITO(IT系業務の外部委託)セグメント」の大幅減益を本業がカバーしたとも言える。経営をとりまく環境自体には追い風が吹いており、全体としての業績改善にも期待がかかっている。

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