13都府県に麻しんが広まった可能性 国立感染症研究所、広域感染への注意喚起を呼びかけ

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   2017年10月13日、国立感染症研究所は、10月6~9日に富山、宮城で相次いで発表された麻しん(はしか)患者が感染可能期間中に国内を広範囲に移動していたことが確認され、広域で麻疹患者が発生するリスクが高まっていることから医療機関へ向けて注意喚起を発表した。

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   国立感染症研究所の注意喚起によると、富山県で10月5日に20代の外国籍女性が体調不良を訴え市内の医療機関を受診。麻しんと診断され、翌日に受けたウイルス検査で陽性となり確定した。

   女性が麻しんと確定した時点で保健所が女性に行動自粛要請を伝え、宿泊施設で経過観察を続けながら静養している状態だったという。

   しかし、その後の調査でこの女性に同行していた女性も9月23日、宮城県に滞在中発熱や咳など麻しんの初期症状らしき症状が表れていたことが判明。症状は自然に消失していたものの、ウイルス検査を行ったところやはり麻しんを発症していたことがわかった。

   宮城・富山両県が女性らに聞き取りを行った結果、9月13日に入国後、宮城、仙台、青森、群馬、東京(渋谷区,千代田区,荒川区、大田区、江東区)、埼玉、静岡、新潟、愛知、奈良、京都、福井と広範囲を乗用車で移動していたことを確認。

   群馬以降の各地は、麻しんの感染力が最も高まると考えられる初期症状が出てからの数日間で移動しており、感染症研究所はすでに感染が広域に拡大している可能性があると判断。

   医療機関に対し、発熱などの症状を訴える患者が訪れた場合は麻しんである可能性も考慮し、ワクチン接種の有無や渡航歴などを詳細に確認するよう呼びかけている。

   麻しんの感染力は極めて強く、空気・飛沫・接触感染などの経路から、どれだけ広い場所でも同じ空間にいるだけで感染するリスクがある。ただし、予防接種を2回受けている場合、高い確率で感染は予防可能だ。

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