早期発見が難しい腎臓がん、血液検査で判別 がん研究会が「目印」のタンパク質を発見

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簡易検査キットの2~3年後の実用化を目指す

   研究チームは、総合化学大手の東ソーと共同で、少量の血液でアズロシディンの濃度を測る簡易検査キットの開発を始めた。2~3年後の実用化を目指す。また、早ければ年内にも大阪大学や京都大学と協力し、100人以上の腎臓がん患者の血液を採取し、早期発見できるかどうかを確かめる臨床試験を始める予定だ。

   研究チームは、発表資料の中でこうコメントしている。

   「簡易検査キットの開発が成功すれば、世界初の腎臓がんのバイオマーカーとなります。腎臓がんは早い段階で見つかれば、生存率が非常に高いですが、遅いと大きく下がるがんです。早期発見によって、多くの患者の治療成績の向上が期待できます」

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