自由党共同代表の小沢一郎氏が、「岩手県の全有権者を愚弄するものであり、到底許しがたい」と事務所ツイッターを通じて怒りを露わにした。自民党参院議員の丸山和也氏がしたとされる「ある発言」に対してのものだ。
丸山氏は、岩手県一関市での衆院選候補者の演説会に登壇した際、「相手候補に投票する人は脳がおかしい」などと発言したと報道があった。同候補者の選挙区は2人しか立候補者がおらず、「相手候補」に該当するのは小沢氏しかいない。
「到底許しがたい」
丸山氏は2017年10月19日、同県3区から立候補した藤原崇候補の演説会に出席したとブログで報告。自身が演壇で演説する様子を収めた写真も投稿している。
河北新報は20日、この場で丸山氏が「相手候補に投票する人は脳がおかしい」と発言したと報道。「応援弁士として演壇に立った丸山氏は相手候補に投票する有権者を『認知症と言ったら怒られるけど、判断力、脳がおかしいとしか言えない』と批判した」という。また演説会後、「『言い過ぎたかもしれない』と釈明した」としている。
岩手3区で立候補しているのは、藤原氏と小沢氏の2人のみ。「相手候補」は小沢氏しかいないことになる。
小沢氏事務所の公式ツイッターは20日、河北新報の記事URLを投稿し、
「自民党参議院議員の一関市でのこの発言は、認知症で苦しまれている方々やそのご家族、そして何より岩手県の全有権者を愚弄するものであり、到底許しがたい」
と怒りを露わにした。また「このような発言が堂々と行われることこそ、安倍政権の本質をよくあらわしている。苦しむ人々をあざ笑う自民党に絶対に負けるわけにはいかない」と続けている。
丸山氏のツイッターは20日19時30分現在までこの件に反応していない。最新の投稿は今回の演説会出席を告知したものだが、これに対して以下のようなリプライ(返信)が続々と寄せられている。
「丸山さん失言多すぎでしょう」
「あなたの先の発言は自民党以外の支持者だけでなく、全国民を敵に回しましたよ」
「貴方がどんな意図で発言したかは知りませんが、受けとる側の身になれないのですか」