運転マナー最悪「名古屋走り」は本当なのか 地元は猛反論「ネットは誇張しすぎ」

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JAF愛知支部「ネットの情報は誇張しすぎ」

   だが一方で、JAF愛知支部の担当者は10月20日のJ-CASTニュースの取材に対し、「ネットの情報は誇張しすぎですよ」と笑いながら反論する。

「マナーの悪いドライバーはどこにでも居ますよ。愛知や名古屋周辺だけではありません。私は三重出身で愛知に越してきたんですが、とくに運転マナーが『酷くなった』と感じたことはないですね」

   その上で担当者は、「JAFでは警察や自治体と協力してマナー啓発の運動を続けています。『名古屋走り』がネガティブなイメージを持たれているなら、それを改善できるよう今後も努力します」としていた。

   また、庄内橋自動車学校(名古屋市)の担当者も取材に対し、「『名古屋走り』と言われているのは知っていますが、実際のところ他道府県と運転マナーにそこまで違いはないですよ」と話す。その上で、

「死亡事故が多いので悪いイメージを持たれていますが、人口を踏まえて見るとそこまで悪い数字じゃないんです。隣の三重や岐阜なんて、愛知の倍以上に悪いんですから。だから、イメージだけが一人歩きしているな、と考えていますね」

とも訴えた。

   実際、警察庁の発表資料(2016年版)をみると、愛知県の人口10万人あたりの事故死亡者数は2.83人。全国平均は3.07人で、それよりも低い水準になっている。また、都道府県別の自動車保有数も、愛知県は約409万台と全国最多だ。

   その上で、上述の自動車学校担当者は、「車が多くて渋滞もよくあるので、確かに積極的に車線変更をするドライバーは多いかな。でも、乱暴な運転をする人なんてごく一部ですよ」と強調。取材の終わりには、

「『名古屋走り』って語呂がいい言葉だから、みんな面白がって使っているだけじゃないんですかね。そう言われる私達はいい気分はしませんが」

とも話していた。

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