菅義偉官房長官は2017年10月20日の記者会見で、政府が天皇陛下の退位時期を2019年3月末とする方向で最終調整に入ったとの一部報道について「そうした事実はない」と否定した。そのうえで、「宮内庁を中心に関係省庁が連携して検討を進めている。天皇陛下の円滑な退位が遅滞することなく実施されるよう最善を尽くしていきたい」と述べた。
退位の日程を決める皇室会議の開催時期を聞かれると、「まったく決めていない」と述べ、新しい元号を公表する時期も、「憲政史上初めてのこと。現段階で示すことは極めて困難だ」とした。
天皇陛下が退位される時期をめぐっては、2017年10月20日付の朝日新聞朝刊が、政府は退位日を2019年3月31日とし、皇太子さまが翌4月1日に新天皇に即位して、その日に新元号を施行することで最終調整に入ったと報じた。新元号は、政府が2018年中に発表する方針だとしていた。