もともとはボツになった作品だった
どういった経緯で鳥居さんは絵本を描くこととなったのだろうか。J-CASTニュース編集部は、17年10月19日、文響社の編集担当者に取材をした。
「もともとは、ボツになった作品だったんです」
という。鳥居さんがある歯科の冊子から執筆の依頼を受け、A4で2枚程度の「やねの上の乳歯ちゃん」のストーリーにあたる小説を書いたものの、ボツとなってしまったという。しかし、
「外部編集者が『出したら面白いのでは』と作品を持ち込んでくださり、ストーリーが面白かったので弊社で本として出そうということになりました」
と述べる。A4で2枚というボリュームの関係もあり、小説ではなく絵本で出すこととなった。試しに鳥居さんに絵を描いてもらったところ、可愛らしいポップなタッチだったため、子供向けの絵本として出すことになったという。
「今までのイメージとは異なって、鳥居さんには『陽』の一面も実はあって、さらにこんなに面白いものが描けるんだということも本作を通じて伝えることが出来たらと思います」
と語っている。