寝室だけ暗くても意味ナシ! 睡眠の質は「寝る2時間前の照明」で決まる

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「読書灯でスマホ」は疲れ目の原因に

   寝る前に読書の習慣があると、部屋を暗くすると目が悪くなるのでは...と思ってしまうが、眼科専門医の坪田一男氏によると、暗い場所で読書しても視力が低下するエビデンスはないという。

   近視は、外で遊ぶ時間が短く、太陽光に含まれる「バイオレットライト」を十分に浴びていないのが一因だ。すでに近視の子供も、さらに悪化するのを防ぐために外で遊ぶのは効果的だ。

   ただし、暗い部屋でテレビやスマートフォンなどの明るい画面を見るのは疲れ目につながる。見る対象の明るさと周囲の明るさの差が大きすぎるためだ。

   夜にテレビを見る場合は、テレビの設定画面で「バックライト」を最も暗くし、部屋の照明はテレビ画面より少し暗くすると目が疲れにくい。

   スマートフォンを使うなら、間接照明などで部屋を少し明るくする。読書灯で画面を照らすと、光が反射してかえって疲れ目の原因となる。

   寝室の明るさは、うつ症状とも関係している。ほぼ真っ暗な部屋とろうそく1本の明かり程度の明るさの部屋で寝た人を比較すると、明るい方の部屋で寝た人の方がうつ症状が出る割合が1.9倍になったという研究結果がある。寝る時にも明るいため体内時計が乱れ、睡眠の質が低下してうつにつながったと考えられる。

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