「許すべき問題ではないと思う」
こうした秀文さんへの嫌がらせを加速させたのは、いわゆる「まとめサイト」の存在だ。ネット上の書き込みを元に、秀文さんを「容疑者の父親」と決めつけたような記事を掲載していたのだ。
J-CASTニュースが確認したところ、「モノローグ」「CHIHOJO-地方女子-」という2つのサイトで、石橋容疑者と秀文さんの関係を疑う内容の記事を掲載していた。どちらのサイトも、19日正午時点で問題の記事は削除されている。
また、秀文さんによれば、自身の個人情報を晒す書き込みが寄せられた「2ちゃんねる」や「爆サイ.com」のスレッド上にも、自身の名前を出して「事実無根」だと訴える投稿を16日に寄せた。しかし、この秀文さんの書き込みには、
「戸籍謄本とか示してくれ」 「掲示板で法的処置匂わせても全く効果ないしむしろ火に油だ」
といった批判が集まった。
なお、秀文さんが嫌がらせ被害を受けている件は、18日朝から複数のニュースサイトや情報番組「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)などで報じられている。だが、会社への嫌がらせの電話はその後も続いており、19日も正午までに2件の迷惑電話がかかってきたという。
今回の被害について、秀文さんは取材の中で「許すべき問題ではないと思う」とも話していた。秀文さん自身や家族だけでなく、会社の取引先などにも心配や迷惑をかけてしまったとして、
「私の個人情報をネットに書き込んだユーザーは、軽い気持ちだったのかも知れません。ですが、こちらは大きな被害を受けています。投稿者にはきちんとした形で処罰を受けて貰って、自分の行いを反省して欲しい。それが、私の願いです」
と訴えていた。