国会での枝野氏に「非常に鋭かった」
その中で、枝野氏の話になると「なかなか立派だと思います」と論調が異なった。8~9月の民進党代表戦では枝野氏を推していたという。田中、枝野両氏は1993年の衆院選で初当選した同期。当時、国会質問に立った際「野党側は枝野君だった。非常に鋭かった」と振り返り、「言葉遣いやマナーが悪くて、『お前!』とか言っているのを見て、品性に欠けるなあと、野党はこういうことではいけない、長幼の序もあるわけだし、と思っていました。けれども結婚なさって、お子さんも生まれて。安心しました」と述懐。立憲民主党に対しては、
「『立憲主義』というのは、国家の最高規範である憲法に則って物事を進めるべきと言っているわけです。それをやっていないのが安倍さんです。そういうことをもっと分かりやすく伝えてほしいということは、人を通じて意見させて頂いています。是非勝ってほしい」
と支持を表明した。ただ「準備不足で候補者を多く立てられませんでした」と残念がっていた。田中氏は、かつて自民党所属だったが、のちに旧民主党に入った。
枝野氏については、石原慎太郎・元東京都知事も10月16日、ツイッターで「今度の選挙では候補者達の卑しい人格が透けて見える。戦の前に敵前逃亡、相手への逃げ込み、裏切り。まるで関ヶ原の合戦の時のようだ」と与野党に苦言を呈す一方、「その中で節を通した枝野は本物の男に見える」(原文ママ)と賛辞をおくっていた。