重症化すると死亡する可能性も
少女の例では軽症だったため、ある程度の空気が漏れたところで止まり、大きな問題にはならなかった。スローター医師によると自然に回復していることが確認されたため、一晩様子を見ただけで退院したという。
ただし、重症化すると肺を囲む胸膜腔が膨らみ続けや心臓を圧迫して死亡に至る可能性もあるため、急な息切れや呼吸困難、胸部の痛みなどを感じた場合や、呼吸困難を訴えてショック状態に陥ったような場合は注意が必要だ。
日本呼吸器学会の公式サイトに掲載された「呼吸器の病気」によると、10~30代の痩せ型の男性の肺の上部には空気のたまった袋が発生しやすく、これが破れて肺の表面に穴が開き気胸になることが多いという。
叫び声で穴が開くことはそうそうないと思われるが、2例目にならないためにも用心はしておいたほうがいいかもしれない。