東京五輪会場のお台場で水質に懸念 大腸菌が基準値超え、選手に影響は

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リオ五輪でセーリング選手が胃腸感染症?

   国内外の複数のメディアは2016年8月12日、バンアッカー選手が大会前の同年7月からグアナバラ湾で練習を積んでいた最中に、深刻な腸の感染症にかかったとのコーチの話を報じた。例えば英インディペンデント紙(電子版)は、バンアッカー選手は「赤痢の原因となるバクテリアの影響を受けた。そのせいで、大会では実力を十分に発揮できていない。ここ(湾)の水に触れて感染した可能性は高い」とのコメントを引用。またベルギー五輪委員会の、「バンアッカー選手は1週間前、ひどい胃腸感染症にかかった。完治はしていない」との発言も掲載している。

   2012年のロンドン大会では銅メダルを獲得したが、最終的にリオ大会では総合4位だった。ただ、複数報道があった日以降バンアッカー選手の病状を伝えるメディアは見当たらない。本人のツイッターを見ると、「感染症になった」とされる16年7月はほぼ毎日更新しており、トレーニングの様子をツイートしていた。また本番のレースは数日に渡り、ツイッターでは、後半に徐々に順位を上げて「闘い続ける」「諦めない」というメッセージを投稿していた。あえて体調不良に触れなかっただけかもしれないが、水質のせいで調子が悪いとの記述はない。なお他のセーリング選手で、湾の水が原因で不調になったケースは発見できなかった。

   もちろん、選手の体に悪影響をもたらしかねない水質を放置してよいという話ではない。東京五輪に向けて都と組織委では、降雨時の大腸菌群の流入に一定の効果が見込まれる水中スクリーンの設置を、従来の「二重」から「三重」にすることを検討するとウェブサイト上で説明している。

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