「自然派」ママが子の予防接種に難色 専門家が説いた「絶対受けるべき理由」

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「リスク背負ってまで受けるの?」否定派の疑問

   埼玉県の日野さんは、暁喜(あき)くん(2歳3か月)の予防接種について、父と母で意見が分かれている。

   父は、保育園に通っていて感染が心配なので受けさせたいが、「自然派」の母は「正直複雑」という。

   理由は、以前ポリオ予防の生ワクチンでまひが残ったというニュースを見て、副反応が心配になったから。実際に暁喜くんが4種混合の予防接種後に熱を出したこともあり、「リスクを背負ってまで受けるのか」と悩んでいるようだ。

齋藤氏「まず、ポリオは生ではなく不活化ワクチンに変わったので心配はいらない。副反応は起こりうるが、頻度は極めて低い。接種した場所がはれたり、赤くなったり、痛くなったりする場合もあるが、自然によくなるので心配しないで」

   まれに、ワクチンの成分に反応した強いアレルギー症状「アナフィラキシー」が起こる場合もある。通常接種してから30分以内、遅くとも4時間以内に起こるといわれている。接種後15~30分は病院内で様子を見よう。

   ほかに重篤な副反応として、おたふくかぜワクチンは1000~1万人に一人「無菌性髄膜炎」がみられる。接種後3週間以内に発熱、おう吐、不機嫌が続いたらすぐに受診を。

   ロタウイルスワクチンは、5万~10万接種に一回、「腸重積」を起こす可能性がある。最初の接種後7日以内に、不機嫌、おう吐、血便がみられたら受診しよう。

   ワクチンによって起こりやすい副反応のデータは世界中で蓄積されているので、ほとんどの場合、治療が可能だ。

齋藤氏「おたふくかぜによって、2年間で300人難聴の患者が出たと報道があった。予防接種を受けていれば起こらないこと。後遺症をできるだけなくす手段が予防接種なので、しっかり使っていただきたい」
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