日本国憲法の暗唱が特技で、「憲法アイドル」として知られてきた元AKB48の内山奈月さん(22)が大手芸能事務所のホリプロに所属し、「政治タレント」に転身することが2017年10月16日、明らかになった。日刊スポーツが同日の紙面で内山さんのインタビューを掲載し、内山さんはツイッターのアカウントも開設。プロフィール欄では「政治と憲法のお勉強中」と意気込んだ。
このニュースに飛びついたのが上西小百合前衆院議員(34)で、「政治タレント」という肩書に「日本中の誰よりも私にピッタリ」とツイートした。政治の分野では、お笑い芸人、たかまつななさん(24)が全国で政治に関する出張授業を展開していることで知られ、内山さんが所属するホリプロには「政治家追っかけタレント」として知られる春香クリスティーンさん(25)が所属している。今後、「政治タレント」をめぐる市場争いが激化しそうだ。
一般企業からも内定受けていた
内山さんは12年にAKBに加入。慶大経済学部進学後の14年に発売された南野森(みなみの・しげる)九大教授との共著「憲法主義 条文には書かれていない本質」(PHP研究所)はベストセラーになった。16年12月にAKBを卒業。その後も、17年4月にはAKB48の岡田奈々さん(19)が、ツイッターで「就職活動順調らしい」という一言とともに内山さんのリクルートスーツ姿を投稿していた。日刊スポーツが「内山奈月 政治タレントへ」の見出しで10月16日に掲載したインタビューによると、内山さんは一般企業からの内定を得たものの、ホリプロからスカウトを受け芸能活動への復帰を決めたという。
上西氏はツイッターで内山さんのインタビューを引用し、
「なるほど、政治タレントって肩書きがあるのか。日本中の誰よりも私にピッタリの肩書きだな。候補に入れておこう」
と「参入」を宣言。上西氏は今回の衆院選への不出馬を表明した9月25日の記者会見で、
「これからも政治活動は続けていく」」ことを基本にするとしながらも、
「やっぱり私もテレビが嫌いなわけでもないですし、テレビ局に行くのも好きですから、タレント活動に近い活動をすることもあろうかと思う」
とも話し、タレント活動にも意欲を見せていた。