北朝鮮も「死の組」に仲間入り
過去のW杯を振り返ると、各大会に1つは、「死の組」が存在していた。
2014年のブラジル大会では、優勝経験国のイタリアとイングランド、ウルグアイにコスタリカを加えたグループDが「死の組」と呼ばれた。前回大会の優勝国・スペインと準優勝国・オランダ、チリ、オーストラリアのグループBや、ドイツとクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル、前回ベスト8のガーナ、アメリカのグループGも、「死の組」と呼ぶにふさわしかった。
2010年の南アフリカ大会では、ブラジルとポルトガル、コートジボワール、北朝鮮のグループGがそうだった。2006年のドイツ大会では、アルゼンチン、オランダ、コートジボワール、セルビア・モンテネグロのグループCと、イタリア、ガーナ、アメリカ、チェコのグループEが、「死の組」と話題になった。
グループに最低3チームの強豪がひしめくのが「死の組」だ。日本にとって、どこに入っても「死の組」になる可能性は、ランキングが落ちているという状況だけではない。ロシア大会での抽選の仕組みもある。ロシア大会ではブラジル大会や南アフリカ大会と組み合わせ抽選のポット分けが異なる。前2大会ではランキング上位をシード国として第1ポットに集め、アジア、北米、南米、アフリカ、欧州など地域別に第2~4ポットに振り分けたが、ロシア大会では、ランキングの順位のみで第1~4ポットに分類する。13か国が出場する欧州は同じ組に最大2か国までとし、欧州を除く地域は、同じ組に同じ地域の国が入らないようにする。これまで以上に厳しい仕組みといえるかもしれない。