中部国際空港発着便で、格安航空会社(LCC)のジェットスターが片道運賃「6円」を打ち出すと、エアアジアが「5円」で対抗。
前代未聞の採算度外視の格安合戦。その事情をJ-CASTニュース編集部が両社に聞いてみた。
国内線・国際線全6路線で実施
ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)は、中部国際空港を発着する国内・国際便全6路線(新千歳・福岡・鹿児島・沖縄・マニラ・台北)を対象に、片道運賃6円のセールを実施。ただし、別途支払手数料や空港使用料などがかかる。
2017年10月17日から22日までの6日間の期間限定で、17日18時から中部国際-新千歳を手始めに販売を開始する。座席数には限りがある。
搭乗期間については、中部~新千歳が17年11月7日から12月21日までの火・水・木曜日、中部~台北が17年12月5日から15日まで、中部~福岡・鹿児島・沖縄が18年1月10日から25日までの火・水・木曜日、中部~マニラ間では18年1月16日から2月1日までが対象となっている。
ジェットスターは、17年5月、機材数増強による路線網の拡充、運行品質の向上を図るべく、2018年春をめどに愛知県の中部国際空港の拠点化を発表、それに伴って今回のキャンペーンの実施に至った。
6円と5円の意味は
一方のエアアジア・ジャパン(東京都港区)は、14年7月1日に設立。
15年10月には、中部国際空港から新千歳・仙台・台北に就航すると発表したものの、見直しが続いていた。17年10月16日になってようやく、29日から中部国際-新千歳への運航開始を正式に発表した。この発表の中で、「就航記念セール」と題し、同区間片道5円のセールを発表。17日0時から発売を始めた。
両社による中部国際空港の拠点化で今回の超格安セールとなったわけだが、なぜ6円と5円なのか。
ジェットスターは「6路線ありますので6円としました」。対するエアアジアは「地元のお客様とのご縁を大切にしたく」5円にしたという。